2023.04.14

みんなが知りたい2×4工法の基礎知識


【はじめに】
木造建築の方法の一つである「2×4工法」というものがあることは、ご存知でしたでしょうか。
アメリカやカナダなどで一般的に使用されている方法で、近年日本でも注目を集めています。
今回は、2×4工法の基礎知識、メリット、そして木造軸組工法との比較について説明していきます。
工法について理解することで予算・工期など不安点を取り除くことができます。
理想の建物を建てるために、しっかりと知識として知っておきましょう。



【目次】
①2×4工法とは
②2×4工法のメリット
③木造軸組工法との比較
④まとめ



【本編】
①2×4工法とは
在来工法(木造軸組工法)と比較される2×4工法ですが、別名「木造枠組壁工法」と言います。
2×4工法の2×4とは、1辺が2インチ(約5.1cm)×4インチ(約10.2cm)の角材を使用することから名前がついたものです。
基本的な構造は、2×4の角材を組み合わせて骨組みを作り、中に断熱材や配管、配線を入れてから内外装材を取り付けます。北米や日本をはじめとする国で広く使われており、木造建築の工法の一つです。
木材を使用することで自然素材を生かした建築を実現でき、低コストで建築できることから、現在注目を集めています。


②2×4工法のメリット

高い断熱性能
断熱材を内部に挟んでいるため、高い断熱性能を持ちます。また、断熱材を変更することで、様々な地域の気候条件に合わせた適切な断熱性能を実現できます。

高い気密性能
木材の間に断熱材を入れることで、構造体内部の空気の流れを防ぎ、高い気密性能を持ちます。これにより、エアコンや暖房の効率が向上し、快適な居住環境を実現できます。

短工期、低予算
木材をプレカット加工することで、工場での製作が可能です。そのため、現場での組み立て時間が短くなり、工期を短縮することができます。また、工程の簡略化により、現場の作業員数を減らすこともできます。結果として、コストダウンにも繋がります。

軽量化
軽量な木材を使用するため、建物全体の重量が軽くなります。これにより、地震などの自然災害に対する耐震性が向上すると同時に、基礎や骨組みなどの軽量化によるコスト削減効果も期待できます。

環境に優しい
木材を主材料として使用することにより、環境に優しい住宅を建てることができます。また、木材は再生可能資源であり、CO2を吸収することができるため、地球環境への負荷を低減することができます。

品質が安定しやすい
システム化していることにより、熟練の職人の腕がなくても工事ができます。
結果として、完成度にバラつきが少なく、安定した品質を期待することができます。



③在来工法(木造軸組工法)との比較
2×4工法と木造軸組工法はどちらも木造建築によく用いられる構造となり、比較対象となることが多々あります。
以下それぞれの特徴となりますが、建物用途に応じて使い分けが重要となるでしょう。


【2×4工法の特徴】

・柱と梁を2x4インチ(50mm×100mm)の材料で組み立てる方法です。
・アメリカで生まれた工法で、日本では1980年代に導入されました。
・組み立てが簡単で迅速に行えるため、工期が短縮できます。
・断熱性や気密性が高いため、高い省エネ性が期待できます。
・軽量なため、地震に強いというメリットがあります。
・現場での加工が少なく、大量生産に向いています。
・環境に優しく、廃材のリサイクルもしやすいです。


【木造軸組工法の特徴】

・柱と梁を大きな木材で組み立てる方法です。
・日本で古くから使われてきた工法で、伝統的な日本建築に多く用いられます。
・大型の木材を使うため、耐荷性が高く、耐震性に優れます。
・建物の美しさを追求できるため、デザイン性が高く、文化的価値があるとされています。
・断熱性や気密性は2x4工法に劣ります。
・現場での加工が多いため、時間がかかり、工期が長くなりがちです。
・大量生産には向かず、特注品が多くなります。



④まとめ
木造建築工法の一つである「2×4工法」についてご説明してきました。
多数のメリットが存在する中でも、特に「短工期、低予算」に関しては、非常に魅力的だといえます。
新築で建物を建てるときは、やはり時間とお金がかかってしまう潜在意識がどうしてもあります。

2×4工法を用いることでそれらの不安要素を払拭することができるでしょう。
また、在来工法と比較されることも多いですが、
最終的には実際に建てたい建物に応じて工法を変えるという判断が最も適していると言えるでしょう。


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